貨物は、一軒の住宅として輸入した

2011.10.21

貨物は、一軒の住宅として輸入したのだから、すべて一緒に通関しろというふうになる。こっちにしてみれば、わざわざ二、三回に分けて入れているのに、これじゃ何のために分離発注しているのかわからない。あくまでも、先に第一陣のコンテナー・を通関させろと、こうなる。「お願い、バラバーフにね。分離でね」とねばっていると、「よし、じゃそうしてやる」と一見ものわかりが良さそうな台詞を吐くが、その後、難題をふっかけるのである。

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「通関の担保証明を出せ」とね。たかだが二十五万円くらいの税金なので、現金で支払おうとすると、だめだという。あくまでも担保証明でなければならないのだと。この担保証明がくせものである。税関の説明によれば、銀行もしくは揖保会社が、担保相当の金額を振り込めばすぐに出してくれることになっているが、これまっ赤な嘘、まず、どこに行っても一般の人には発行しない。たとえばこうである。某都銀赤坂支店。「担保証明をお願いしたいのですが、荷物が、もう港に到着しており、できるだけ早く……」「そういう書類は・・・いろいろ、おたくを調べてから判断することで、簡単に出るものではないですね。まあ取引の実績を見させてもらってからですな」「実績といっても……もうすでに到着して一刻も早く。それに全額現金をそちらに支払ってその金額の証明を出すだけですから、まったくリスクはないと思いますが、言っちゃ何ですが、二十五万円ぽっきりなんですけど」「同じことです。たとえ1万円でも当行の審査が必要です。いいですか、当行が発行した二十五万の担保証明にですよ、偽りの0をひとつ入れられたら、ウチは二百五出万も保証させられる羽目になるんです、まあおたくが偽造するというわけではないのですが」そんなことまで考えたら、いっさいの書類が発行できないじゃないですか」「これはどこの銀行でも同じですよ」バブル時代はほとんど無審査で、何千億円とたれ流してきた銀行とは心えないほどの意地の悪さである。さらに、貿易業務に優しいと思っていたこの銀行は、初歩的無知さも露呈したのである。「税関では現金を受け付けるはずです。なぜ現企を支払わないのですか、絶対受けとるはずです」現金を受け付けないから困っているのだこのタコ、という言葉を飲み込んで、次の手を考えた。で、あったのだ。法務局に行って供託するというやつ。日本は貿易がなければ立ちいかなくなるというのに、ファックユーでありますな。