近年、機能性・耐久性などの建築の基本よりも、表面的な派手さを売りにしたマンションが増えてきました。たとえば、宣伝・広告に有名人を採用しているマンション。有名人が広告に登場しているからといって、その有名人が実際に住むわけではありません。そんなことは頭ではわかっているつもりでも、ついつい広告でその姿を見てしまうと、一緒に暮らせるような錯覚にとらわれてしまう人もいるのではないでしょうか?パンフレットは、ガーデニングやインテリアの写真ばかり、出てくるのはお洒落な外国人で、まるでファッション雑誌のよう。歯の浮くようなコピーは並んでいるけれど、肝心な性能・機能がついているだけ。マンションそのものでは勝負ができないと、自分で告白しているようなものです。モデルルームを見学すると、山のようなパンフレットとともにお土産をくれるところもあります。しかし、忘れてはならないのは、有名人に支払う高額のギャラも、イメージ写真ばかりの分厚いパンフレットの制作費も、そしてお土産代も、すべて物件価格に反映し、結局は購入者にツケが回ってくるということ。そこに使う分のお金は、本来、建築費に回すべきなのです。ところが、もしかすると億単位の金を建築費から削って広告・宣伝に使ったほうが客が釣れる、と客をなめている売主もいるのです。とはいえ、購入希望者がこうした広告を見て、うっとりとため息を漏らすばかりで機能・設備に関心を示さなければ、いつまで経ってもこの現状は変わらないでしょう。
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