一体、役所の予算とはどういうものなのだろうか。ある公共事業の予算をつくるということは、設計図通りにつくれば幾ら金がかかるかという積算をすることである。もし、その予算より大幅に少ない額で建設が可能なら、役所の計算が初めからおかしいか、設計図がおかしいということにならないのか。さらに役所の設計担当者にとって、積算の結果である予算を大幅に削った落札価格は、「不適当」ということにならないのだろうか。トンネル工事の落札価格が当初より二億円安くなった点では、なにをか言わんやというところだろう。
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トンネル工事では設計変更が常識だから予算追加すればこの二億円の差などは問題なくなる。また、ダンピングそのものについても、従来の役所とゼネコンの関係から言えば、大幅に予算が取れる別の開発工事などでゼネコンから役所に対する「貸し」を取り戻すことができるから、一時的なダンピングも結局、建設官僚が仕組んだゼネコンの談合を悪とする「ゼネコン疑惑」からの改革ポーズということにしかならないのだ。したがって、「実際の工事費」より「受注額は高い」とする報道は、「実際に役所の計算通り末端の施工企業に支払われていない工事費」という現実を無視する限り、建設官僚の提灯記事にしかならない。どうすれば「ゼネコン疑惑」がなくなるかを考えるところから報道してほしいと現場の談合屋としては切に願っている次第なのだ。